ポストコロナ時代の管理職に求められる「ファシリテーション型リーダーシップ」とは?

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管理職と聞くと部下の仕事ぶりを監督するイメージがありますが、それはもはや過去の話。変化のスピードが速く、ビジネスを取り巻く環境がどうなるかの見通しが難しい今、管理職にはリーダーとして部下をまとめていく力が求められるのです。ここでは、ポストコロナ時代に活躍する管理職へのキャリアアップを考えた際に身につけたいリーダーシップの形についてご紹介します。

「管理職は管理だけすればいい」という時代は終わり

管理職は、企業や組織が掲げる目標を達成するために、メンバーのマネジメントや部下の育成などを行う役割を持ちます。かつてはその名の通り「管理」をする立場として、部下の取りまとめが管理職の大きな役割でした。

しかし社員の管理をするだけの旧来型の管理職は、もはや多くの企業で求められていません。企業の成長に欠かせない立場ともいえる管理職ですが、ビジネスを取り巻く環境の変化に伴い、求められるスキルは大きく変化しているのです。

では、いったいどんなスキルが管理職に求められるのでしょうか。

管理職に求められる最大のスキルはリーダーシップ

管理職が日々の業務においてマネジメントや部下の管理などを行うことに変わりはありません。しかし、変化のスピードが速い現代において管理職に特に求められるスキルは、部下をまとめあげ、個々人の力を最大限に発揮させるリーダーシップ。

ただし、一口に「リーダーシップ」といっても、働く環境や業務内容などにより複数のスタイルがあります。リーダーシップのスタイルには様々な分類方法がありますが、今回は3種類に分けてタイプを解説します。

  1. 先導型リーダーシップ

    一個人の強力なリーダーシップでメンバーを引っ張っていくタイプです。一定の戦略やビジョンの元で、指示を出して部下を動かすため、意思決定はピラミッド型。企業が設立して間もない場合や成長過程など、激しく環境が変化していく段階において、最も活躍するタイプでしょう。

    しかし、上下関係がはっきりとしているので、部下から上司への信頼が薄かったり、仕事へのモチベーションが低くなったりすると、業務がうまく遂行できない場合もあるため、注意が必要です。

  2. 管理型リーダーシップ

    安定した組織において定めた一定の目標に向かうときによく見られるのが、管理型リーダーシップです。管理職は部下に業務を分配し、部下は与えられた仕事を遂行。いわゆる従来型のリーダーシップで、管理職は部下が持つ個々の能力を最大限に発揮させるよりも、うまく仕事を分配する、目標達成のための問題解決を行います。組織としての構造は先導型と同様ピラミッド型で、管理職が部下を引っ張るタイプです。

  3. ファシリテーション型リーダーシップ

    ファシリテーション型リーダーシップは「部下を引っ張る管理職」ではなく、部下を含めたチームをまとめあげるファシリテーターシップを活かすタイプです。中立な立場にいるまとめ役で、常に変化が求められる環境において社員同士の協働を図ります。

    管理職は中立的な立場となるのがポイントで、問題が発生した際には、部下の自律的な問題解決を尊重します。役職の管理職と部下の距離が近く、些細なコミュニケーションも頻繁に行います。先導型や管理型のように、確固たる上下関係が構築されていない点が特徴です。

VUCAやテレワークが一般的になる今後、重要なのはファシリテーション型リーダーシップ

今は企業を取り巻く環境が大きく変化し、既存の価値観では通用しないVUCAVolatilityUncertaintyComplexityAmbiguityの頭文字を取った造語)の時代。さらに2020年以降は新型コロナウイルス感染拡大によりテレワークが推進され、企業での働き方も急速に多様化しました。この多様化の流れは、今後多少の揺り戻しはあるにせよ、コロナ以前と同じ形にまで戻ることはほぼないでしょう。

このような環境下では、前述の3種類のリーダーシップの中でもファシリテーション型リーダーシップを持つことが重要です。

先導型リーダーシップは、自分の背中を見せ、模範的な行動でメンバーを引っ張っていくスタイル。そのためテレワークの拡大により物理的に同じ場所で働く機会が減ってしまうと、その強力なリーダーシップが働きにくくなってしまいます。

管理型リーダーシップは、あくまで変化の少ない安定した業務に適したスタイル。急速に変化する外部環境への対応は得意ではありません。

一方でファシリテーション型リーダーシップは、多様な価値観やスキルを持つメンバーの自主性を高めていくスタイル。そのため、テレワーク下でも管理職が先導したり指示したりすることなく、各メンバーが自主的に課題を見つけて解決を図ります。さらに、日頃から密なコミュニケーションを取っているため、オンラインでのつながりが増えるポストコロナ時代でも、メンバーの状況をしっかりと理解し、適切なサポートや協働を促すことができるのです。

VUCAや働き方の多様化が続くだろうポストコロナ時代においては、ファシリテーション型のリーダーシップを持つ人材が、より活躍できるでしょう。

これからの時代に活躍する管理職を目指すために身につけるべきスキルとは?

ファシリテーション型リーダーシップが重要視されるこれからの時代、管理職はどのようなスキルを身につけるべきでしょうか。

まず必要不可欠なのが、企業内で人との関わりを良好に保つための「コミュニケーション能力」。自分の意見を伝えるだけではなく、相手の話もしっかりと聞く会話力もコミュニケーションにおいて重要です。

また、業務を遂行するために必要なマネジメントスキルや、個々人の能力やポテンシャルまで見据えた適切な評価スキルも求められます。

さらに、物事の本質を見極めて問題解決へ導くためのロジカルシンキングも、これからの管理職が身につけるべき必須スキルの一つです。現状の分析から論理的に解決する思考力を鍛えておくことが、より効果的なファシリテーターシップには不可欠だからです。

管理職が単純に部下の管理を行えばいいという時代は終わりました。ポストコロナ時代に活躍できる管理職になるためには、以前とは異なるスキルを身につけ、磨き、効果的なファシリテーション型リーダーシップを実践しなければなりません。

そのために、まず自身のスキルについて現状の棚卸しを行い、何がすでにあって、何が足りていないかを認識することから始めてみてはいかがでしょうか?

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