GAFA・外資ユニコーンに受かるスキルと経験値を身につける方法

  • 転職ガイド
記事をシェアする
Facebook X LINE

いつかはGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)をはじめとする外資系テック企業やユニコーン企業に転職したい。そう考える人が身につけておくべきスキルや経験値はなんだと思いますか? そういった企業がどんな人材を求めているのか、受かるために何をすべきなのかをご紹介します。もしかしたら、あなたはもう手遅れかもしれません。

外資系テック企業やユニコーン企業に転職したい

外資系企業が求めている能力とは

業界での知見は、求められる場合とまったく求められない場合があります。実は、業界での知見以上に外資系企業が重視している能力があるのです。それを確認するために、各社に共通している試験は下記の2つ。

  1. 実績に基づくインタビュー
  2. 論理的思考力を問うケーススタディ

いずれも求められるレベルが高く、難易度の高い試験であるのは間違いありません。しかし(2)については、資質のある人であれば個人の努力次第でクリアできる可能性があります。論理的思考力は、現在の職務・職責にかかわらずブラッシュアップしていくことができるからです。

一方、多くの日本人にとって高いハードルとなるのは(1)のインタビュー。どれだけ優秀で恵まれた資質があったとしても、実際の業務で採用判断に必要な経験がなければ、「判断できない」という理由で落とされてしまいます。ではここで問われる“判断に必要な経験”とはどのようなものなのでしょう。

外資系企業で求められる“判断に必要な経験”

GAFAのような外資系テック企業やユニコーン企業が求めているのは、自ら課題を発見し、戦略を立案して実行・解決できるリーダー。自分の頭で考え、行動し、会社に長期的インパクトのある成果を残している必要があります。あなたは下記のような質問にポジティブな回答ができる経験はありますか?

  • 過去に問題に直面し、数多くのソリューションを見出した経験について教えてください。どのような問題で、どのように行動方針を決めましたか? その際に取った行動により、どのような成果が現れましたか?
  • 今まで、あなたの提案が反対に遭ったときや、間違っていると思われる案が上司から指示されたとき、どうやって説得しましたか?
  • 情報が不足している中で決断しなければならなかったとき、何をもとにどうやって決断しましたか? どんなリスクを取って決断しましたか?
  • 自らがプロジェクトリーダーとして戦略立案・実行した事案で、会社に長期的かつ大きなインパクトを与えた経験について教えてください。

こういった質問に答えられる経験・実績がなければ、外資系テック企業やユニコーン企業への転職に挑戦したところで、徒労に終わる可能性が高いでしょう。

社内ルールや行動規範に染まること

「国内大手企業での勤務経験」というマイナス要因

欧米で主流のジョブ型雇用に対し、メンバーシップ型雇用の日本企業で求められるは、組織の和を乱さずに上司からの指示を忠実に実行すること。上司にとって使い勝手の良い部下であることが出世のためであり、その社内ルールや行動規範に染まることが、その組織で生き残るための手段なのです。

外資系の企業であれば、上司の意見に賛同できない場合、敬意を持って異議を唱えることが評価されます。求められているのは、容易に妥協せず事実に基づき論理的に説得する姿勢。しかし日本の大手企業では異論は潰され、出る杭は打たれるという環境。

若いうちに自らが意思決定しプロジェクトリードするなど、外資系企業が求めているような経験を積む“機会”すら与えられることはありません。

所属する組織の中で評価されたいという承認欲求に突き動かされるのは、ごく自然なこと。価値観が確立していない20代〜30代は特にそうなりやすいと思います。すでにメンバーシップ型日本大手企業の中で15年以上過ごし、その慣習に染まっている人は、外資系リーディング企業の狭き門を突破するのは難しいと考えた方が良いでしょう。

メンバーシップ型・ジョブ型

外資系企業でのキャリアを思い描く前に

あなたが日本国内の大手企業に勤める20代であれば、外資系企業に挑戦する前に、今後どこで自分の経験値と実績を積み上げていくべきかを真剣に考えた方が良いでしょう。

昭和の価値観のまま、会社に依存して生きる時代は終わりを迎えようとしています。変化が加速度的に早くなり先が読めないこれからの時代、“自分の頭で考えられない”人材は、たとえ国内企業であっても必要とされなくなるでしょう。「大企業の看板を外したら誰にも見向きをされない」という残念な人材にならないために、自分のキャリアマップはぜひ自分の手で描いてください。それ以上に、他人からの評価で自分の幸福度を決めるのではなく、自分の価値観にしたがって生き方を選択するほうが、満足度の高い人生を送れるのではないでしょうか。

メンバーシップ型雇用の終焉・75歳までイキイキと働き続けるためのキャリア戦略


取材・文責

月山 麗智子

チームマネージャー

コンシューマービジネス企業のExecutive、事業企画・開発、マーケティング、セールス、オンラインマーケティング、Eコマース、RR等のエグゼクティブ~ミドルマネジメントを中心に担当。

Connect via Linkedin

関連コラム