ITテクノロジー業界の転職事情:年齢に関係なくハイクラス転職を狙えるITエンジニア

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拡大を続けるITエンジニアへのニーズ

世界的なパンデミックの影響を受け、様々な業界でビジネスモデルに大きな変化が生じています。そして、恐らく最も多くの業界で起きている変化が「オンラインシフトの急加速」でしょう。例えば、飲食店舗のオンラインオーダー・宅配シフト。巣ごもり需要に伴うECサイトにおける購買活動の増加や、映像コンテンツのオンデマンド視聴の拡大。さらにはビジネスにおけるオンライン商談の普及まで、ありとあらゆる場面でリアルからオンラインへのシフトが加速しています。

このように多くの業界でオンラインシフトが進んでいることで、日本国内でもITエンジニアの採用ニーズが加速度的に高まっています。ITエンジニアの採用ニーズの高まりは今に始まったことではありませんが、今起きている採用ニーズの拡大は、コロナ禍以前とは大きく異なる点があるようです。

コロナ禍でハイスキルITエンジニアの獲得競争が加速

多くの企業で優秀なITエンジニアを採用しなければならない状況下で、特に採用ニーズが高いのは一言で言ってしまえば世界レベルで通用する優秀なITエンジニア。その筆頭に立つのがGAFAMGoogleAppleFacebookAmazonMicrosoftの頭文字を取ってつけられた造語)や、その関連企業に勤めるスター級のITエンジニアたちです。そして急成長を続ける国内発のスタートアップや、グローバル展開する日系企業を中心に、高額の報酬を提示して海外からも優秀なITエンジニアを採用する企業が増えているのです。

この流れをさらに加速させているのがテレワークの普及です。コロナ禍以降、多くの企業がテレワークを導入し、1年以上の様々なトライ&エラーによりテレワークでも十分に業務を進めることができるようになってきています。そして、それは「テレワークの環境があれば国内だろうが国外だろうが働く場所は関係ない」ということも意味します。また、テレワークの普及に伴い、転職活動でもオンライン面接が当たり前になり、すでに面接から転職後のオンボーディングまで全てオンラインというケースも珍しくありません。

つまり、テレワークの普及、それに伴うオンライン面接の当たり前化が、国外に住むGAFAM級の超ハイスキルITエンジニアの獲得競争を急激に加速させているのです。

この大きな変化は、転職を希望するITエンジニア側の視点に立つと決して心穏やかなものではありません。というのも、これまで転職活動におけるライバルはフィジカルに日本国内に住んでいる人材のみが中心でしたが、今やバーチャルに全世界の優秀なITエンジニアと競争をしなければならない事態になりつつあるから。特に業務において言葉の垣根が小さいITエンジニアの世界では、言語の壁も他の職種と比べたら弱いと言えます。

では、国内のITエンジニアが転職において意識すべきことは何なのでしょうか?まず企業が求めるものが何かを理解していきましょう。

ITエンジニアの採用に年齢も言葉も関係なし

企業がITエンジニアの採用において最も求めているものは当然ながら「スキル」です。

今後、大きく拡大することが見込まれるAI(人工知能)関連事業において、何かひとつの分野に特化して高いスキルを持つスペシャリストのITエンジニアは引く手あまたです。特にグローバル展開する企業では業務が細分化されていることもあって、スペシャリストのITエンジニアを求める傾向にあります。その一方で、中小企業やスタートアップでは限られた人数で事業を進めていく必要があるため、できることに幅を持たせたジェネラリストが好まれる傾向があります

どちらのタイプの企業でも、採用活動に年齢はほとんど考慮されません。日本の転職市場ではかつて「35歳転職年齢限界説」が語られたこともありますが、それは「採用してから人材を育てる」という発想に根付いたものであり、即戦力を求めるITエンジニアではスキルが全て。60代でも、逆に、新卒の20代でも、高いスキルがあれば年齢は問題にならないようです。

次に企業がITエンジニアに求めるのは「コミュニケーション能力」。

日常の業務を円滑に行うためにコミュニケーション能力は重要なポイント。先ほど述べた通り、企業によっては外国籍のエンジニアも増えていますが、日本人ITエンジニアの転職において英語が流暢に使えなければならないというケースはそこまで多くはありません。企業内で使用される言語において、業務に差し障りのない程度のコミュニケーション能力があれば、採用に影響することはないでしょう。

まずはスキルありき。だからこそ、今後伸びる領域の知識や経験をいち早く先取りすることが他のどんな職種よりも大きな意味を持つのがITエンジニアの転職です。

ITエンジニア業界でハイクラスの転職を狙うには?

スキルありきのITエンジニア業界とは言え、企業がITエンジニアをそれだけで判断して採用することはありません。特にハイクラスの転職を狙うなら尚更です。

ITエンジニア業界は日々成長を続けます。成長に伴って必要とされる技術も変化するため、ITエンジニアはその変化についていく必要があります。常に新たな技術を吸収してスキルを高めていこうとする柔軟性、成長型のマインドセット(グロースマインドセット)を持つ必要があるでしょう。

また、入社する企業の文化(コーポレートカルチャー)に合う人材であるかどうか、という点も、企業にとっては判断材料になります。ITエンジニア業界でも、ハイクラスの面接になるほどスキルと人間性を総合的に見て判断されます。
もちろん、どの企業でも求める理想のITエンジニアは「スキルとコミュニケーション能力の高いITエンジニア」。そんな「理想のITエンジニア」は、待遇面でも非常に高い条件を提示されます。

では、自らの転職を考える時に何を武器にすべきなのか?どんなスキルを身に着けることで、より将来価値の高いITエンジニア人材になれるのか?そして、どのような企業が自分を好待遇で採用してくれる可能性があるのか?これらを自分だけで正しく判断することは困難です。

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