退職に向けた準備

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退職するのは、不安がつきまとうものです。だからこそ、退職前に計画を立て、退職届を提出した後に起こりうることに備えておくことが得策です。ここでは、一般的な退職手続きの際に準備しておくべきことや、想定しておくべきことについての情報やガイドラインをご紹介します。

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退職前に考えておくこと

1. 退職に向けて準備すべきこととは

退職準備の第一段階は、退職する正当な理由を掲げることから始めることが重要です。仕事であれ、人間関係であれ、良い条件を伴う退職は、悪いことではありません。この場合、コミュニケーションが非常に重要なポイントになります。上司に退職理由を明確に説明できるよう、準備しておく必要があります。

入社後2年ほど経過している場合、職場内の文化の変化や、他の学習機会を求めて退職する、というのを理由に挙げることができます。勤続1年未満の場合は、残念ながら職場の文化や役割が期待していたものとは違っていたため、退職を決意したという説明ができます。

退職届では、退職の意思、そして自分の成長のために投資してくれた雇用側への感謝の気持ちを明記しましょう。退職理由の説明は「必須」ではないものの、理由を言えるように準備しておく必要があります。

あなたがより高い給料を求めて退職するのか、あるいは競合他社に入社するのか。上司からこのような質問されるかもしれません。また、あなたを慰留するために、別の案を提示してくることもあり得ます。退職時の話し合いでは、上司の信頼に感謝の意を表し、退職の意思は固いながらも退職後も連絡を取り続けたい旨を、丁寧に説明しましょう。あなたにとって、彼らはあなたの専門家ネットワークの一端となることから、退職後も上司や同僚との仕事上の関係を継続すべきです。

2. 退職するのに最適な月とは

例年、12月は人事考課期間と冬のボーナス支給後に求人市場が活発化する傾向にあります。この時期の求職者の多くは、昇進を目指して懸命に働いてきたにもかかわらず、その機会を得られなかった人たちです。その理由は、年齢によるもの(若すぎる、あるいはその逆)や、もしくは給与水準よりもはるかに高い新たな目標を与えられたことなどが考えられます。

また、夏のボーナスが出た直後の7月も、求職者の増加が予想されます。この時期の社員は、ボーナス支給を待ってから退職届を出すことが多いです。

このような傾向を予測して、多くの企業は毎年1~3月に採用活動を活発に行う計画を立てています。この時期には、新しい重要な役割を担う人材や、人員補充のための人材の採用が増えると考えられます。ランスタッドのコンサルタントは、このような傾向を鑑みて最適な退職時期に関するより正確な情報を提供しますので、遠慮なくご相談ください。

ただ、同僚に不満を感じていたり、企業カルチャーが自分に合っていないと感じていたりする場合は、辞めるのに最適な時期などありません。落ち込みながら事態の好転を期待するよりも、絆創膏をはがしてしまったほうがいいかもしれません。自分のキャリア開発に専念し、自分の目標を達成できるような仕事や企業を探しましょう。

3. 退職願の提出に最適な時間帯とは

1日のうちで最良の時間帯は、重要な会議や締め切りを終えた午後3時以降です。上司たちは、たいていこの時間に自分の部署のメンバーとちょっとしたやりとりをしたり、メールの返信を行ったりします。ただし、午後6時以降に予定を入れないようにしましょう。

とはいえ、予定は人それぞれです。あなたと上司、両方にとって都合の良い時間を見つけ、その時間に約束をとりつけ、個人的な会話ができる部屋を予約しましょう。上司とのキャリア選択についての話し合いは、全体で30分以内としましょう。

4. 退職届を出すのに最適な方法とは

退職理由について誤解されないようにするには、直接会って退職届を提出するのが一番良い方法です。上司も、あなたが自分の決断を率直に話してくれたことに感謝するでしょうし、退職理由を深く理解する機会にもなるでしょう。オンライン会議での1対1での面談でも問題はありません。

上司と議論を戦わせるのが苦手な人は、電子メールで退職届を提出することもできます。ただし、メールの場合でも、話し合いの選択肢を視野にいれておくべきでしょう。

5.  退職届を提出した後にすべきこととは

「仕事を辞める」という厄介な部分をクリアすれば、いよいよ“通知期間の勤務”へと進みます。通知期間とは、退職届に記載した日付から最後の勤務日までの期間のことです。年長者であればあるほど、通知期間は長くなります。必ず雇用契約書と照らし合わせ、人事部と連携し、休暇を消化した後で最終勤務日を決定しましょう。

次に、スムーズな引き継ぎを行うために、上司とともに業務移行計画のチェックリストを作成しましょう。移行をスムーズにするためには、時間を確保して、すでに着手したプロジェクトを仕上げることです。通知期間中は、上司やチームにできる限り協力しましょう。顧客管理を担当している場合は直属の上司と協力し、あなたの担当顧客を他の同僚に引き継ぐか、後任者に引き継ぐようにしましょう。また、直属の上司と日時を決めて、顧客にあなたの退職を報告し、今後の担当者を伝えましょう。そうすることで、顧客から安心して任せていただけるようになります。

可能であれば、上司に推薦状を依頼してみましょう。推薦状は、面接官や将来の雇用主から求められたときに、あなたの信頼性や専門性を裏付けるものとなります。

その他の留意事項

求人の応募から新しい雇用契約の締結まで、通常のマネージャー職の面接プロセスでは、3ヵ月程度かかることがあります。企業の採用プロセスや市場の状況によっては、自分が本当にやりたい仕事を見つけるのに半年かかる場合もあります。だからこそ、常に計画的に行動することが大切なのです。

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(原典: https://www.randstad.com.hk/career-advice/tips-and-resources/how-to-plan-to-quit-your-job/ )

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