PURPOSE時代のキャリア構築~Why筋を鍛えることによりキャリアは広がる~

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数年前にSimon Sinekがリーダーシップや経営、プロダクト開発においてWhyの重要性を説き多くのリーダー達に視聴されたこの動画を覚えているだろうか。

How great leaders inspire action | Simon Sinek

 

HowやWhatからではなく、Whyからはじめることでアップルは世界に製品を広げたと語っている。今まさにキャリアにおいても「Whyから考える仕事をした経験」が重要な時代になってきている。

どういうことか?

私たちは毎日、多くの仕事の時間をWhatやHowを考える

私たちは毎日、多くの仕事の時間をWhatやHowを考える、実行することに使っている。考えたことを実行する実行力がないとビジネスは前に進まない。そして私たちはこのWhatやHowを実行する筋肉を日々鍛えている。ただこれだけだと思うようにキャリアが構築できない時代になってきた。

 

なぜなら私たちが日々使っているWhatやHowは急速な時代の変化によってすぐに変わっていくからだ。テレビCMや新聞広告に使われていた広告費は大量にデジタル広告に流れていったのは時間をかけて徐々に起こった変化かもしれないが、FacebookでのSNSコミュニケーションはたった1日でClub houseに流れた。そして、そのClub houseもまた瞬く前にブームが去っていった。

 

How自体の重要性は下がっている

どんなWhatかHowが有効かわからない、すぐに変わっていくこの変化の中でFacebookやClub houseが効率的に使えるというHow自体の重要性は下がっている。今やどんなアプリケーションでもツールでも、誰もが使いやすいようにUI/UXを意識して作られているのもその理由の一つだ。この能力や経験自体が重要なのではなく、なぜ広告を打つのか?を一段二段深く考えた経験が重要になってくる。Facebook広告の効率的な使い方を知っているのも素晴らしいが、なぜ広告を打つのか?ということから考えると新たな顧客開拓の為、その場合の顧客とは誰か?、なぜそのターゲット顧客に対して広告がよいのか?などを深ぼっていくとHowやWhatの方向性はいくらでも変わりうる。

 

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自律的に働くことが求めらえる時代

転職・異動・フリーランスなどが増え1人1人が自律的に働くことが求めらえる時代において、このWhyを突き詰めて考え、行動に移し、またWhyに立ち返りながら考えるという筋肉を鍛えられた人はどこにいっても、活躍することができる。

失敗した起業家は引く手あまたになるのはこの為でもある。

 

起業家はなぜこの事業をやるのか?社会にどんな価値をもたらすのか?をありとあらゆる場面で考える経験をしているからだ。社員にも、投資家にも、パートナー企業にも、更に言うと社員の家族やマーケットに対して「Why」を言語化し、語り、問い続ける経験をしているからだ。

 

採用する側はその瞬間の能力を聞く一方で、なぜその結論に至ったのか?なぜその戦略に決まったのか?そこにどんな別の意見があったか?という事を実体験をもって語れる人は多少経験がずれていても好印象を持つに違いない。時々、全く異なる経験をしてきた人が、中途採用で入社してくるなどのケースがあるのはこういうことだ。

 

極端な例ではあるが、R&Dにいた人が、人事として採用された例を見たことがある。その方はR&Dで広い視野でWhyを考え続けてきた筋肉がある為、どこにいっても活躍できるという判断だったのだと思う。全く異なるフィールドから来た人のよい所は、どんなことでもWhyから入ることができるからだ。経験値をもって勝手に理解するというプロセスがないため、なんでこれやるんですか?という問いが浮かんでくる。

 

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Why筋のある人は、新しい挑戦の幅が広がり、新しいフィールドに行くと更にWhyが浮かんでくる。Why筋を鍛えるポジティブサイクルに入ることができるのである。

 

これは起業家やそもそもこういうことを仕事にしている経営者のみならず、どんな立場の人であれ、自分のやっている業務の一つ一つにWhyの観点を意識して持つこと、そして、時にはWhyに立ち返り議論することを促す筋肉をつけることができればキャリアの選択肢が大きく広がってくる。

 

「自分は1日にどれ位、Whyを意識して仕事をしているだろうか?」

と自問自答し続けてみることでキャリアは大きく変わるかもしれない。

 


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プロフィール
ランスタッド株式会社 人事本部 部長
 
人材会社の日本法人を経て、2010年~シンガポールへ移住。グローバルカンパニーのアジア太平洋州地域の経営人材のヘッドハンティングを行うエンワールドにてシンガポール法人のカントリーマネージャーを経験。その後、帰国し、経済メディアニューズピックスなどを運営するユーザベース社にて日本・アジア地域の人事・採用の責任者等を歴任。現在は、ランスタッド日本法人人事本部にて部長を勤める。日系・外資系、スタートアップ・大手、日本・アジアでの経験を通して6カ国の上司にレポートし、17カ国籍のメンバーのマネジメントを経験したことにより自らの多様性への感受性を育んできた。

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